宇宙の缶詰め

クリストの梱包芸術

1)「梱包芸術」というジャンルがある。第一人者としてはブルガリア出身のアーティスト、クリストとそのパートナー、ジャーヌ=クロードが有名だ。ともかく何でも梱包してしまうというのがコンセプトで、古くは1969年にオーストラリアで「海岸を梱包」して世間の度肝を抜いた。また1985年にはパリの「ポン・ヌフ」を梱包した。ベルリンのライヒスターク(帝国議会議事堂)を梱包したこともある。

小さなところではスヌーピーの小屋が梱包されたこともあった。

wrapped-snoopy-house

(Peanuts 1978/11/20 ワシントンポスト他各紙;画像参照元は Peanuts オフィシャルサイト)

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Published in: on 2016/11/12 at 07:08  コメントする  

Google の憤ろしき仕様

わたしは漢字仮名変換には古くは EG Bridge、いまは「かわせみ」を愛用している老頭児マカーであるが、ゆえあってグーグル漢字変換エンジンを持ち出すことがある。ところがこれが腹立たしい。

グーグル漢字変換エンジンの大きなお世話

たとえば「レベル」ってタイプするとグーグル漢字変換エンジンは自動で英綴に直してくれて、「このLevelになると……」と、こういった具合の出力になってしまった。

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Published in: on 2016/04/15 at 20:35  コメントする  

各種書類の「記入例」に登場するひとびと

固有名ではない「山田太郎」

「山田太郎」といえばわたしの世代にはまずは『ドカベン』の山田太郎であろうが、この名前はある意味特権的な名前である。「名前の代表」として使われることが多いのだ。

Japanese style resume

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Published in: on 2015/11/13 at 20:43  コメントする  

正しくは「ほそ島や」

先日の記事、「将棋指しが飯を食う」のなかで、東京の将棋会館でご用達になっている「ほそ島や」の店名を「ほそ鳥(とり)や」と誤記していた。

いまに至るまでまったく気付かないでいた過ちだが、記事にするうえでは店名を間違えるというのはかなり致命的なものだろう。もって当該記事に訂正を施し、あわせて「ほそ島や」の方々と愛顧一方ならぬ関係者の皆々様にお詫び申し上げます。

まことに申し訳ありませんでした。

またご指摘くだすった Arturo_Ui さんに御礼申し上げたい。有り難う御座います。

Published in: on 2015/11/09 at 18:59  コメントする  

将棋指しが飯を食う

将棋の話——いや飯(めし)の話かな。

登場する人物はぜんいん偉人枠につき、以下しばしば敬称略、また段位冠位は執筆時。

順位戦では飯を食う

名人位への挑戦権を争う順位戦は持ち時間6時間の長丁場だ。これより長い持ち時間の棋戦(たとえば名人戦、竜王戦などの番勝負)は二日制になるので、この順位戦が一日連続の対局時間としては最長の棋戦ということになる。朝始まって日付が変わるまで対戦が続くのが普通で、最高A級リーグ戦の最終二局はリーグ参加者が全員同日に熱戦を繰り広げる。とくに三月初旬、東京の将棋会館に集まって行われるA級最終局(9回戦)の日を「将棋界の一番長い日」などと言い習わしている。

各自6時間の持ち時間だから二人で12時間の考慮時間が用意されている、しかしそれを使い切っても「一分将棋」でまだ対局は続く。大変な話だ。

だいたい人というものは一つことを一時間と考え続けていられないものではないだろうか。

すさまじい脳力の持ち主たちが朝の十時から、深夜十二時を超えるまで、知力を、読みを競い合うのだ。2、3キロ痩せるという話がある。

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Published in: on 2015/11/07 at 06:23  Comments (1)  

無駄な冗語を重ねて重複使用する重言用法について

「頭痛が痛い」は良く知られた重複表現でありもはやわざと使って見せる体のもの。古くは岩城徳栄(「バカな娘」というキャラが売りだったタレント)の「持ちネタ」でもあった。なるほど「頭痛が痛い」はいかにも無用な冗語という感じがある。冗語、重複表現の代表格としての地位を確立している。

神経痛が痛い

それでは「神経痛が痛い」はどうだろうか。

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Published in: on 2015/10/31 at 21:56  コメントする  

「釈迦に説法」を各国語で

「釈迦に説法」は大辞泉に依れば「知り尽くしている人にそのことを説く愚かさのたとえ。釈迦に経(きょう)。」ということだが、類似の諺は世界の国々にもあまたある。

まだコレクション中だが、中間報告。

ヘブライ文字のアーレフベート(きらきら星の節で)

Hebrew alphabet

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Published in: on 2015/10/08 at 13:40  コメントする  

看板に偽り? 地名を含む料理や食品

「日本と欧州連合(EU)の経済連携協定(EPA)交渉で、EU は域内にあるワインやチーズなどの有名産地名を使った商品名約200件について、勝手に使えないようにすることを求める方向だ。合意内容によっては、日本で定着した商品名が変更を迫られる可能性がある。

特定の産地名を商品名などに使う権利は「地理的表示」(GI)とよばれる知的財産のひとつ。

EU は域内にブランド価値が高い産地名を使った食品やお酒が多く、いまのところ、日本に対して205件の商品名の使用制限を求める方向で加盟国と調整している。 朝日新聞が EU 関係者から入手したリストには、フランスのワイン産地に由来した「シャンパン」や「ボルドー」、イタリアのチーズ産地に由来した「ゴルゴンゾーラ」や「パルミジャーノ・レッジャーノ」、英スコットランドの「スコッチ・ウイスキー」などが挙がっている。」(朝日新聞web版 2015/02/26、ただし英数全角を半角にした)

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英仏間の二重語、再会する生き別れの兄弟

軽く英語史

英語史業界ではゲルマン祖語から派生したアングル、サクソン、ジュート人の言語を英語の元祖としており、ざっくり時代ごとにその後の変化を見ると、古英語(5c. – 11c.『ベオウルフ』など)の時代、中英語(11c. – 15c.『カンタベリー物語』など)の時代、近代英語(16c. – 19c. シェイクスピア以降)、二十世紀以降は現代英語などと分けている。

英語史では、上の古英語から中英語に移り変わる契機を 1066年のノルマン・コンクエストに見ている。ブリタンニアの地がフランス北部出のノルマン人に占領されたのだ。支配者階級がフランコフォン(フランス語話者)にすげ変わったため、国の上層階級を中心にフランス語系の語彙の大量流入が起こった。

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Published in: on 2015/04/05 at 00:31  コメントする