具体の科学1「皮」をフランス語で何と言うか

具体の科学

かつてクロード・レヴィ=ストロースが『野生の思考』の冒頭で「具体の科学」というものについて触れていた。

悪名高き「原始心性」論を批判する文脈のなかでの話である。レヴィ=ストロース以前(構造主義人類学以前)にも、モースやマリノフスキーによって、旧来の文化人類学にいわゆる「原始心性 (mentalité primitive)」なる観念は公然と否定されていた。

「原始心性」とは要するに「原始的なものの考え方」のことで、事実上は蔑称に等しい。たとえばこういうものだ——いわゆる「未開社会」のなかに、「松、梅、桜」といった個別の樹種を指す言葉はちゃんとあるのに、総称的に「樹木」を表す言葉を欠いた社会があるという。「木」という漠然とした言葉、上位概念がない! (さらに…)

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Published in: on 2011/11/27 at 16:47  具体の科学1「皮」をフランス語で何と言うか はコメントを受け付けていません。