具体の科学4:あの部屋

トイレのさまざま

もったいつけたが「あの部屋」とは無論その部屋のことである。トイレという言葉はもともとはトイレのことではなかった。toilettes もとは「身だしなみ」の意味。 (さらに…)

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Published in: on 2012/08/24 at 15:51  コメントする  

具体の科学3:部屋

これは日本語でもさほどのカテゴリー化はなされていない。つまり部屋一般と言うならともかく、日本語でも「〜部屋」「〜室」「〜房」「〜所」などと言い分けられている。

問題は「ある特定の部屋を呼ぶ時に chambre というのか、salle というのか、cabinet と言うのか、それ専用の言い方があるのか」という実用上の目安をつけることである。しかし今のところあんまり見通しは立っていない。 (さらに…)

Published in: on 2012/08/20 at 15:38  具体の科学3:部屋 はコメントを受け付けていません。  

具体の科学2:時計

日本語では時計は時計。

つまり腕時計も柱時計も水時計も砂時計も花時計もすべて「〜時計」という名前によってカテゴリーを明示されている。

フランス語では概念上の「時計一般」は horloge が受け持っているようだが、それぞれの時計に別様の名前がついており、呼称上はきちんと束ねられていない。 (さらに…)

Published in: on 2012/08/10 at 15:19  具体の科学2:時計 はコメントを受け付けていません。  

具体の科学1「皮」をフランス語で何と言うか

具体の科学

かつてクロード・レヴィ=ストロースが『野生の思考』の冒頭で「具体の科学」というものについて触れていた。

悪名高き「原始心性」論を批判する文脈のなかでの話である。レヴィ=ストロース以前(構造主義人類学以前)にも、モースやマリノフスキーによって、旧来の文化人類学にいわゆる「原始心性 (mentalité primitive)」なる観念は公然と否定されていた。

「原始心性」とは要するに「原始的なものの考え方」のことで、事実上は蔑称に等しい。たとえばこういうものだ——いわゆる「未開社会」のなかに、「松、梅、桜」といった個別の樹種を指す言葉はちゃんとあるのに、総称的に「樹木」を表す言葉を欠いた社会があるという。「木」という漠然とした言葉、上位概念がない! (さらに…)

Published in: on 2011/11/27 at 16:47  具体の科学1「皮」をフランス語で何と言うか はコメントを受け付けていません。